いつもありがとうございます。>運送屋さん

 
 週の始めに、PCが瀕死状態になった。
 こりゃもぉアカン、と思ったので、新しいPCをネットでオーダー。
 ショップのサイトに「3日で発送」って謳い文句が踊ってただけあって、月曜夜にオーダーしたPCが金曜の朝には届いてた。
 そして私は、人生のなかでもおそらく滅多にないであろう経験をすることになる。
 
 金曜日の朝いちばん。
 黒猫さんが、注文したPCを持ってきてくれた。
 奥の部屋に運びこみ、「はぁ、やれやれ……」と一息ついたところへ、またも「ぴんぽ〜ん」が来た。
 郵便屋さんが、ふるさと小包を運んできてくれたのだ。
 息子の団子好きを知ってる友人が、お歳暮がわりに送ってくれたらしい。
 おやつは団子にしようかねぇ……などと思ってるところへ、またも「ぴんぽ〜ん」が。
 喘息が出かけてる状態で、重い荷物(PC)を運んだり、何度も外気に触れたり(玄関に出てるからね)してたせいで、どうも嫌な咳が出始めていた私は、息子を玄関へと追いやった。
「かあちゃ〜ん、帰ってきたよ〜」
 言いながら息子が運んできたのは、正方形の箱。
 伝票を見ると、ペリカンさんの航空便らしい。
 恐怖の「レッドリング・オブ・デス」を起こした我が家のX箱360が、10日間(往復日数含)の入院を経て帰ってきたのだ。
 意外に早かったなぁ、やっぱり年内に片づけたかったのかなぁ……なんて考えてるところへ、またも「ぴんぽ〜ん」!
 
私 「息子、行け」
息子「え〜? またボクが行くのぉ?!」
私 「行け」
息子「あーい」
 
 文句を言いながらも、ちゃんと動いてくれるのが、息子のありがたいところ。
 飛脚屋さんから荷物を受け取ってきてくれた。
 別んとこに住んでる父親宛の荷物だ。
 今度、顔を出すときに持ってけばいいだろう。
 それにしても、今日は立て続けに荷物が届いたなぁ。
 三つも四つも荷物が届く日なんて滅多にないだろうけど、こんなこともあるんだなぁ。
 そんなふうに思いながら、ごそごそと一日を過ごして日も暮れたころ。
 またも「ぴんぽ〜ん」が鳴った。
 
私 「息子──」
息子「はいはい」
 
 言いつけるまでもなく、ぽてぽてと玄関へ出てった息子、大きな箱を抱えて戻ってきた。
 今度は、ふつうのペリカンさんのようだ。
 友人(団子のとは違う)から、ちょっと遅れてのクリスマスプレゼント。
 いつも送ってくれる「大根のど飴」が、すごくうれしいよ、Rさま♪
 
 そして、私は気がついた。
 今日は、ここらへんで見かける運送屋さんのほとんどが来てくれたんじゃないのか?
 この他の運送屋さんとなると、赤い帽子の人とか、カンガルーさん、広島発の爆走トラックとかだけど、ここらじゃあんまり見かけない。
 複数の荷物が一度に届く日も珍しければ、その荷物を持ってきてくれる運送屋さんがすべて違ってたっていうのも珍しい。
 なんか貴重な体験をしたような気持ちになる一日だった。