何とかなってくれそうな…

 
 大騒ぎだった名古屋市長選。
 フタを開けてみたら、河村たかし氏が次点に大差をつけて当選していた。
 河村氏の態度には賛否いろいろあるけれど、一名古屋市民としての私は、彼の掲げた政策や、その政策どおりに大ナタを振るってくれそうな態度に期待したいと思う。
 地元のことだけあって、この先の自分の生活に密着してくる政策も多い分、どうしても期待してしまうわけだ。
 そして、その期待が間違ってなさそうな感触を得られる記事が挙がっていた。
 
河村氏「公用車売れ」
 
 河村氏、普段は使っていない(=維持費だけがかかる)市長室所有の公用車・センチュリーを売りはらえ、と突然の指示を出したそうな。
 このニュースを知った私、この調子でムダな公用車を無くしていってくれたら、私のイライラが少しは何とかなってくれるかもしれない──と思ったね。
 
 我が家の近所に、県の公共施設がある。
 子ども会の集まりなどには便利な場所なので、よく使わせてもらってるのだが、施設側のやりかたで気にくわないことが幾つかある。
 そのうちのひとつが、車での来館者に対する態度に偏りがある点だ。
 施設の前には綺麗に敷石がされていて、普段はポールを立てて車輌が進入できないようになっている。
 なので、ホールや会議室を障害者団体が利用した場合、車イスの人たちなども、施設前の道路に駐まった車に乗り降りするのに、施設前の広場から歩道までを自力で移動しなければならない。
 雨が降っているときなど、非常に動きづらく見えるし、実際に危険だ。
 ところが。
「市職員退官式典」とか「県職員叙勲祝典」なんて催しがあるときは、そのポールが抜かれる。
 そして、黒塗りのデカい公用車が施設の玄関前に横づけにされる。
 そういう催しは当然ホールで行なわれており、施設内の他の部屋(会議室とかロビーとか)は、普通の人たちが利用するために出入りしているのに、その出入りを妨げるような位置に公用車が鎮座ましますことになるのだ。
 
 河村氏が、むやみやたらと公用車特典を振りまわす、そういう連中を排除してくれたら、施設の近所に住む者として非常に嬉しい。
 ことのついでに、市が絡む催しで障害者が参加する場合には、進入車輌を阻止してるポールを引っこ抜いて玄関前に車を横づけできるよう、言いつけてくれたら、もっと嬉しい。
 施設そのものは県が管理してるそうなので、なかなか上意下達は難しいかもしれないが、河村氏ならば、管轄の違いなぞ乗り越えて利用者の便を図ってくれるのではないかという気がする。
 ここに書いたことは一例だけれど、とにかく私は期待している。
 ああ、でも、市バスで通勤するのは市長としてどうかなぁ……
 いつ刺されるか判らないような過激な発言してんだし、一般市民を巻き込まないためにも、自家用車とか、そういう選択をしてくれないもんだろうか……と、ちょっとだけ思う私であった。