ちょっと面白かったこと
友人とランチした。
行き先は、地下街の飲食店が集まってる一郭にある「自然食レストラン」。
お昼時だけあって、周囲のお店は行列ができてたけど、この店には、あまり待たずに入ることができた。
理由はおそらく、価格帯が周囲の店に比べて少し高いから。
もうひとつ、その価格にしては量が少ないから。
そんなところじゃないかと思う。
どちらの理由も、低農薬で安全な食材を使っていてコストがかかるためだろうから、仕方ないことだと思うんだけれど、平日のランチで気軽に利用できる店ではない、ということなんだろう。
私だって、友人との食事という「ハレのゴハン」でなければ、わざわざ選択しない店だ。
2軒先の洋食屋のほうが、価格も安いし、料理の種類も多い。
向かい側のうどん屋にいたっては、価格が安いうえに出てくるのは早いし、ボリュームもある。
そんなわけで、そのレストラン、つねに満席ではあるものの、待ち客が行列を作るほどではなく、食後のデザートまでゆっくりと楽しむことができたので、ついつい友人と話し込んでいた。
私たちは時間があるから、そうやって長居していたのだが、周囲のお客さんはくるくると入れ替わる。
お昼時だからね。
そんな周囲の様子を見ていて、気がついたことがある。
まず、一人客が多いこと。
周囲の飲食店は、2人連れ、3人連れのお客さんが並んでるんだけれど、何故か、この店には一人客が多かった。
お客さんの男女比は、ほぼ半々。
だから、いわゆるサラリーマンの姿もちらほら見かけられる。
そして、そのサラリーマンの面々って、まず例外なく本を読みながら食べてるんだよね(笑)
普通なら行儀の悪い行為になるんだろうけれど、私の場合、本を片手に食事なんて日常茶飯事なんで、そのへんをどうこう言うつもりは全くない。
なにしろ、京極夏彦のノベルスが出たとき、片手で読めないって理由で読むのをやめたぐらいである。
ま、私にとっちゃ面白くなかったってのもあるんだが、それはともかく。
そうしたサラリーマンの面々が、どんな本を読んでるのかな……と思ってみれば、大概は新書のようだ。
もしくは、ソフトカバー──ビジネス書によくあるサイズの本。
ハードカバーや文庫本を手にしている人はいない。
文庫本なんて、片手で読むにはピッタリの大きさなんだが、これがいないんだよね。
しかも、本を読むだけじゃなく、附箋を貼ったり、メモを取ったりしている人ばかり。
私が見た範囲内で、のことだから一概には言えないかもしれないけど、お昼ゴハンにある程度お金をかける(しかも、自然食をチョイスして健康に気を遣ってる)ぐらいの人たちだから、常に情報を収集することに貪欲なのかな、という気がした。
ちなみに、女性の一人客は、例外なく携帯を見てました(笑)
メールのチェックなのか、携帯サイトを見てるのか、そのへんは判らないけど、とにかく携帯を離さない。
スマートフォンとかのユーザーはいなくって、みんな普通の携帯電話だった。
女性の場合、余裕があれば、待ち時間が必要なくて、健康なゴハンが食べられる店を選ぶ確率が高いのかもしれない。
友人と話しながら、そんなことを思ったランチタイムだった。
ちなみに。
この話を相方にしたら、笑いながら言ってたよ。
「その男性陣、全員がブロガーだったらイヤだよなぁ(笑)」
いくら、あんたが附箋を貼ってメモ取るタイプの読書家で、しかも書評をブログにアップしてるからって、世の中のそういう人が全員ブロガーってことはないだろう。
……ないと良いなぁ……(汗)