オヤジな発想
バンクーバー五輪も佳境に入ってる今日このごろ、新聞の報道は女子フィギュアスケート一色って感じである。
まぁ、派手な競技ではあるし、クロスカントリーだのカーリングだのに比べれば、観戦してて解りやすい競技だとは思うんで、報道が偏り気味になるのも仕方ないかな、とは思う。
そう思いはするんだけど、やっぱり納得いかない報道もあるわけだ。
良い例が、今日の「天声人語」欄である。
SP(ショートプログラム)で、韓国の金妍児(キム・ヨナ)選手が1位、日本の浅田真央選手が2位につけた、ということが書かれてたんだけど、名前がこういう表記になってたのは、最初のみ。
あとは、「真央さん」「妍児さん」と書いてあった。
何なの、そのオヤジくさい表記は(汗)
こんな表現をすると、世の親父殿たちから叱られるかもしれないが、私の感覚では「オヤジくさい」としか言いようがないのだ。
なんで普通に「浅田選手」「金選手」と書けないのか。
彼女たちの名前を、このように表記するんだったら、スノボの国母選手のファッションに文句をつけるときも「和宏くん」って書けよって思う。
その他にも、わけ解らない表現が多すぎ。
勝負のトリプルアクセルが成功すると、社交界にデビューする少女の生気が戻った。
(2010.2.25.「天声人語」より抜粋)
……何が言いたいんだか、さっぱり解らん(汗)
この前の文章で「(浅田選手は)緊張を隠せない」とも書かれてたけど、なんでいきなり「社交界」?!
まさか、ヒラヒラしたドレスでスケーティングしてるイメージが「社交界」に繋がってる、なんてオチじゃないだろうな。
かりにも文章を書くんだから、もう少し神経を使ってほしいと思う。
どのように書いたら、読み手が自分の意図するところを理解してくれるか、考えてみても良いだろうに……
「言葉」を組み合わせて「文章」を作ることに大して、無神経きわまりない……と、思わざるを得ないのだった。
ところで。
公式ユニフォームをだらしなく着崩してたってんで、いろいろと槍玉にあげられてた国母和宏選手だが、個人的に、彼には『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート』(大河原遁・監修:片瀬平太)の13巻に収められている「テニスの王子様」というエピソードを読んでほしいと思う。
“悪童”と呼ばれた若きテニスプレイヤーが、大人の世界で突っ張るためにはファッションも重要だ、ということを知る話だ。
突っ張るのは構わない。
スノーボーダーのファッションとは、そういうものだって云うんなら、それはそれで良いだろう。
うちの相方も書いてた(「身なりはTPOに合わせなきゃ」)んだけど、TPOがあるだろって話さね。
突っ張りかたを間違えると、自分が損すると思うんだ。
おばちゃんは、そう思うよ。うん。