問題は「市民がどう考えるか」だろう

 
 GW明けの昨日、名古屋の河村たかし市長が、今までの公用車(トヨタ・プリウス)の使用を止めて軽自動車で登庁したというニュースをTVで見た。
 河村市長のやってることって、私にとって、コレは賛成だけどアレはちょっと……みたいな感じで、なかなか全面的に応援することができないんだけど、この件に関しては諸手を挙げて賛成したいと思う。
 
 市長が「公用車を軽自動車にしたい」って言ったとき、市議会はそれに反対していた。
 理由は、
「現行車があるのに、わざわざ新車を購入するのは如何なものか」
 というものだ。
 でもね。
 フツーに考えてさ。
 用の無いときには眠ってる公用車を維持しておくのに、高級車と軽自動車、どっちがカネかかるかって言ったら、高級車なのでは?
 それぐらいなら軽自動車を買ったほうが良いだろうと思ってたら、河村市長の考えは、そのまた上を行っていて、なんと軽自動車をレンタルするという手に出たよ。
 これならば、経費は思いっきり削減できるだろう。
 それに、プリウスってデカいんだよ。
 静かすぎて、歩行者からしたら危険物以外の何物でもないうえに、場所を取って邪魔くさい。
 市議会議長さんたちが使ってる公用車にいたっては、トヨタのセンチュリーなんだから、もっとデカくて邪魔くさい。
 近所の公的機関で行事があって市のお偉いさんが来る度に、どーんと駐車される黒塗り高級車に迷惑こうむり続けている周辺住民としては、河村市長の英断に拍手喝采したくなると云うモンである。
 
 こういう解りやすいカタチで市民にアピールしてる河村市長の姿勢は、評価されるべきだろう。
 何が何でも市長を蹴り落としたいのならば、市議会側もそういう解りやすいアピールをするべきなんじゃないのかな。
 ほかにも、市長の顔をテレビでよく視るのは日中の公務時間を削ってるからだ、という批判がある。
 市民からしたら、そうした媒体で視ることの少なかった(=何を考えているかが市民に伝わりづらかった)前市長よりも、よく顔を見せて色々と喋ってくれる河村市長のほうが良いと思うんだけど、市議会の人たちには、そのへんが理解できないらしい。
 私だって、河村市長のスタンドプレーを全面的に支持するわけじゃない。
 市議会側が、真っ当な方法で自分たちの考えをアピールしてくれれば、それを聞こうという意志はある。
 でも、伝わってこないんだよね、それが。
 市民の意を汲む(はずの)市議会としては、それって致命的なことなんじゃないのかなぁ……と思ってしまうのだった。