もうちぃと何とかならんもんだろうか
最近、妙に分厚いライトノベル(なのか?)にハマってしまい、重いのも構わず、持ち歩いて読んでいる。
本文が900ページに達しようかという分厚さだから、本来なら、私の思う文庫本の定義──左手ひとつで支えて読める──からは外れているんだが、必要は発明の母と云うべきか(違)、いつの間にか、片手で読めるようになってしまったから始末に悪い。
何だかんだ言いつつ、読みすすめているんだが、すんごい気になることがある。
誤字と脱字が多すぎる。
ものすごい大部の本であるうえ、著者の刊行ペースは並みじゃないので、本人がゲラ校正をしてる余裕はほとんどないだろう、と思われる。
ということは、必然的に編集がその仕事をするべきなんだろうが、あまりに大部すぎるのか、ちゃんとチェックしきれていないのだろう。
ごく単純な誤字、脱字、重字(こんな用語はないと思うが、同じ言葉が二度つづけて入ってしまっていたりする。「同じ言葉言葉が二度つづけて〜」みたいになってるわけだね)ならば、こちらが頭の中で変換すれば良いのだが、緻密な世界構築が売り(と思われる)この作品世界ならではの用語が誤っていたりすると、今まで自分が読んで記憶してきた内容について首を傾げることになったりして、けっこう困ったりする。
この作者の場合、多くの信者がついてるみたいだし、そうした誤りについて編集部に言ってやったりしないんだろうか。
昔のSF者は、誤字とか見つけると、鬼の首を取ったかのように編集部に言ってやったもんだけど、最近の読者はすんなり読んでいっちゃうのかもしれないね。
それでも私などからすると、六刷、七刷と版を重ねていながら、単純な誤りが直ってないこと、しかも、誤りの数があまりにも多いことが信じられない。
まぁ、こういうのって最終的には作者の責任だろうと私は思うんだが、先にも書いたように、この作者は、ちょー忙しそうなので、いっそのこと、本が出たあとで内容をチェックするアシスタントを雇ってほしい気がする。
作者自身も、こんなくだらない誤字脱字(要はワープロの変換ミスレベル)が山のように存在する自作が、世の中に出ていくのは本意ではないと思うし。
担当編集からでも提案してあげたら良いのになぁ……