日本だと違うっぽいよ?

 
 こんな記事を見つけた。
 
女性は「無精ひげ」の男性を好むという研究結果が明らかに
 
 日本の女性って(身贔屓もあるだろうけど)、イギリス(調査対象国)の方々ほど単純じゃないと思う。
 私の場合、かもしれないけど、ただ単に「無精ひげ」だから良いってもんじゃないもん。
 日本の男優でも最近、役柄のうえでだか何だか「無精ひげ」にしてる人を見かけるけど、
「ステキだなぁ」
 と思える人と、
「うわ、薄汚ない」(失礼)
 と思える人とは明確に違うと感じる。
 調査結果によれば、
 

男性の顔のヒゲは、「強力な社会性的信号」および「性成熟を示す明白な生物学的マーカー」になっているとのこと。
そのため、ひげもじゃの顔はその恐ろしい外観にもかかわらず、「男性として成功している」ということに関連づけられており、ヒゲのある男性の方が女性によって性的に選択されてきたのかもしれない。

 
 という推論が導きだされてるけど、日本人って、まだまだ「ひげの文化」が成り立ちきれてないんじゃなかろうか。
 つまり、「ひげ」=「男性として成功」という意識が、女性側にあまりないんじゃないか、と。
 歴史的人物の肖像画を見れば、古くは聖徳太子から新しくは伊藤博文あたり(肖像画と云うか、写真)まで、ひげをたくわえてる人は多い。
 だから、威厳の「象徴」のような意味合いで、偉人には「ひげ」が付き物ってことにはなってるかもしれないけど、そのことと、ひげを「男性の成功の証」と見る女性が一般的かどうか、というのとは、また別の問題だと思う。
 少なくとも、ごく普通にそのへんを歩いてる男性の場合、「無精ひげ」の人よりも、きっちり剃ってる人のほうが好感度は高そうな気がする。
 
 若い役者さんとかで、「無精ひげの俺ってばカッコイイ」的な生やし方をしてる人が時々いるけど、なんか薄汚く見えちゃうのは、私の偏見だろうか。
 無精ひげ一つ取っても、その人に似合うかどうかって問題があるだろうに、「無精ひげ」を一種の「記号」として生やしちゃうから、見る人によって、格好良かったり薄汚かったりするんじゃないかなぁ。
 そして、全体として括ったときに、どうも「男性として成功している」というよりは、「男性として身仕舞いがなってない」ように見える確率が上がるのではないか、と。
 つまり、ポリシーのない「不精ひげ男」が多いんじゃないかってことだね。
 その点、イギリス人は男性一人一人が、ひげについて一家言持ってるような、そんなイメージがある。
 だからこそ、女性のほうも「ひげ」=「男性として成功している印」と見て取るんじゃなかろうか。
 
 ちなみに、私が好きな「無精ひげ」の人っていうと、寺尾聰さんかな。
 彼以上に「無精ひげ」が似合う日本人はいないのでは……とさえ思う。
 チャック・ノリスとかも似合うんだけど、彼の場合、「無精ひげ」の範疇を超えて、ただの「ひげ」のような気が(汗)
 ジャン・レノも似合うよね。
 
 これは「無精ひげ属性」なのか、あるいはただの「おっさん属性」なのか。
 私本人には判断できないところが、いやはやなんとも……(悩)