４年に一度のお約束

　
　４年に一度、つまり、オリンピックの度に相方と話すことがある。
　
「吊り輪」ってヘンだよね（汗）
　
　けっして、体操選手のことを蔑んでるとか、そういうつもりじゃない。
　単純に、「あんなふうに空中で身体が止まるのって凄い」ということが言いたいんだけど、これを端的に表わすと「ヘン」となってしまうのだ。
　だって、二本の腕で身体全体を引きあげたり、十字懸垂の姿勢で停止したり……
　鍛え抜かれた体技だってこと、頭では解るんだけど、やっぱり納得はできないんだよ。
　床や跳馬みたいに、ぽんぽん跳ねたり回ったりっていうのは、まだ解るんだけどねぇ……
　
　とか何とか言ってる間に、谷亮子選手が反則とられて、準決勝で負けてしまった。
　どっちが反則を取られてもおかしくない状況だったとは思うんだけど、その後で、挽回のために「攻め」に入っていくあたりを見てると、やっぱりちょっと「様子見しすぎた」のかな、という気もする。
　どちらからも組みに行かない状況で、谷選手だけが反則を重ねて取られたんだよね。
　私、彼女のこと、そんなに好きなわけじゃないんだけど、やっぱり、ほかの国の選手と試合してるのを視ると応援してしまう。
　ママになったっていうのも、応援しちゃう理由のひとつかな。
　子どもがいて、なおかつ、ああいう舞台で闘いつづけられるっていうのは、すごいことだと思うから。