よく判らないんだよね

 
 未曾有の大災害から1ヶ月半が過ぎ、被災者のかたの今後の生活や、今夏の電力不足に対する対策などに話題が移っているように思う。
 そのうちのひとつに「夏の節電対策」というのがあるそうだ。
 福島第一原発が完膚無きまでに叩きのめされ、福島第二原発女川原発東北電力)も運転再開の見通しは立っていないと云う。
 そのため、この夏はいろいろな方法で節電しなければ、電力不足に陥って、大停電が起きる可能性があるので、
「みんなで節電しよう!」
 ということらしい。
 節電自体は悪いことではない。
 むしろ推奨されて然るべきことだろう。
 今までにも積極的に導入されていたクールビズの更なる普及や、シェスタの導入(昼休み延長)など、いろんな策が挙がってきているなかに、PC用の節電システムの導入というのがあった。
 今までにも省電力モードなどの利用が推奨されていたが、今回あらためて各PCメーカーが企業向けに節電システムを開発しているというのだ。
 私が、本日(4月30日)付の「朝日小学生新聞」(笑)で見かけたのは、NECが開発したシステムで、PCの画面に節電の目標値や達成率が表示され、社員の意識向上に役立つというものらしい。
 
 でも、これって本当に役に立つのかなぁ?
 いまだに Windows XP を使ってる古い人間なので、余計なアプリを後から組みこむことによる障害(今までスムーズに動いていた他のアプリの邪魔にならないか等)が出ることのほうが心配になってしまうのだ。
 また、節電の目標値を達成することに夢中になるあまり、しょっちゅう、そのアプリを立ち上げてたら、よけいに電気を食うような気もするし。
 第一、省電力モードっていうのを信用できないんだよね(汗)
 OSが新しくなるごとに、そういうモードも改善されてはいるのだろうけれど、私のような古い人間にとって、省電力モードっていうのは、もう一度たち上げたときにデータが一部こわれてたりとか、うまく復旧してくれなかったり……というイメージが強かったりする。
 それぐらいなら、一度PCを完全に落としておいて、もう一度たち上げるか、起動しっぱなしにしておいたほうが、かえって安心だし、データ復旧のための電力を使わなくて済むような気がしてしまうのだ。
 
 実際に、こうした企業向け節電システムが、どれほど役に立つのかは判らないが、この夏、各企業でSEさんやCEさんが徹夜で作業をするようなハメにならないことを祈るばかりである……