ウチのカミサンがね…

 
 ──という切り出しで有名な『刑事コロンボ』を演じていたピーター・フォークが亡くなられたそうです。
 享年83歳。
 晩年は、アルツハイマー症をわずらい、記憶もさだかではなかったと報道されていますが、あのレインコート姿は、私の脳裏に強烈に焼きついています。
 
 小学生のころ、唯一、夜更かしして視ることを許されていたのが、この『刑事コロンボ』シリーズでした。
 視聴者には、最初から犯人(それも完全犯罪を目論む)が判っていて、その謎をコロンボ警部補が解き明かしていくという形式(「倒叙物」というそうですね)が、小学生の私には、かえってミステリーとして解りやすくて、ドキドキしながら視ていました。
 なにしろ子どものことですから、犯人が誰か判らないというドラマだと、話がこんぐらかってしまって理解できなくなっちゃうんですよ(汗)
 その点、コロンボは解りやすくて面白かったという印象があります。
 
 また、故・小池朝雄さんの吹き替えもピッタリでしたね。
 まるで、P・フォーク氏自身が日本語で話しているかのように思えました。
 小池さんが亡くなられてから、それなりにハマる声のかたが吹き替えをされてますが、やはり小池さんのコロンボが一番だったように思います。
 
 御冥福をお祈りいたします。