海外進出、いいじゃないか♪

 
 初音ミク、初の海外公演に6千人の観衆、という記事が今日(2011.7.4.)付の朝日新聞に掲載されていた。
 公園がロサンゼルスで行われたこと、チケットは2週間で完売したこと、などが書かれてはいるんだけれど、ミクのことは「架空の歌手」という扱いで、歌声を合成するパソコンソフトとしか紹介されていない。
 ボーカロイドエンジンの開発元であるYAMAHAの名はもちろん、そこへ音声データを入れて発売したクリプトン・フューチャー・メディアの名前も紹介されていない。
「札幌市の音楽ソフト会社なんて、喉に詰まったような言いかたをする必要が判らなかった。
 まして、ミクの場合、声を与えた声優の藤田咲さん、姿を与えたイラストレーターのKEI氏、驚異的なモーションを作り出したSEGA、そのほか在野の職人さんたち(歌を作る人しかり、調教する人しかり、MMD職人さんなども含まれるだろう)に支えられての海外デビューなのに、発売元すら明記しないという態度は、本当に理解できない。
 結局、イロモノ扱いしかされてないのかもしれないね。
 ミクが生まれて以来、ずっと歌声を追ってきた人間としては、ものがなしい気持ちになる報道ではあった。