天声人語(ほか)

声に出して読んでみろ

私の場合、文章を書くときは、その文章を口の中で読んでいることが多い。 口が動いたりしているわけではないのだが、やはり「読みやすさ」を意識しているのだと思う。 およそ文章を書く以上、その文章が他人の目に触れ、他人が読む機会がある以上、読みやす…

あんたに言われたくはない

こればっかりは「天声人語」で取りあげてほしくなかったんだが、ネタが切れたらしくて10日ちかく前のニュースを引っぱりだしてきていた。 何って、マツダがロータリーエンジン搭載車の生産販売を終了する、というニュースである。 私の愛車は、ロータリー…

勝敗の問題じゃねぇ。

本日(2011.9.17.)付の朝日新聞「天声人語」欄で、文化庁の「国語に関する世論調査」について触れていた。 天声人語子によれば、 ら抜きの是非、どうやら勝負が見えてきた という結果らしい。 実際、ら抜きで「来れますか?」と使う人は、5年前の35%か…

ルビと音とは違うんだな

今日(2011.8.7.)付の朝日新聞「天声人語」欄では、久々に首をかしげた。 ようやく本格的な夏になった、という話だ。 関東・東北地方では長い梅雨寒の期間があったため、夏の風物詩である蝉(原文は正字)しぐれが、ようやく最近になって佳境になってきた、…

603字では絶対、鍛えられねぇから。

昨日(2011.7.26.)付の朝日新聞に「天声人語 603字で鍛える力」という記事が載っていた。 「天声人語」筆写専用ノートを売り出したところ、20万冊超の大ヒット! 小・中学校の「朝の読書タイム」を「書き写しタイム」に変更することで、子どもたちの読…

落語の『茶の湯』じゃあるめぇし…

本日(2011.7.24.)付の朝日新聞「天声人語」欄を読んでいて、大きなため息を吐く羽目となった。 だったら読まなきゃ良いだろう、と言われそうだが、どうしても読んじゃうんだから、これはもう病気のようなものである。 今日は「緑のカーテン」が節電にいい…

よほどツッコミが多かったらしい(苦笑)

昨日のエントリーで、小学生の壁新聞にも劣る朝日新聞の記事について書いたんだが、本日(2011.7.13.)付の朝日新聞朝刊第一面に「訂正」が掲載されていた。 12日付「原発の再開 不透明」の記事で、福井県安全環境部長のコメント部分が重複しました。前段…

新聞代を払いたくなくなってきた

天下の朝日新聞には校閲部とか校正部とかってものが存在しないのであろうか。 先日も第一面に小学校の書き取りレベルの誤字を見つけ、 「何やってんだか……」 と思って、あまりのくだらなさにブログのネタにするのも面倒くさくなって放りだしたばかりである。…

海外進出、いいじゃないか♪

初音ミク、初の海外公演に6千人の観衆、という記事が今日(2011.7.4.)付の朝日新聞に掲載されていた。 公園がロサンゼルスで行われたこと、チケットは2週間で完売したこと、などが書かれてはいるんだけれど、ミクのことは「架空の歌手」という扱いで、歌…

常識がズレていく

かの「天声人語」を読んで育つと、世間的な常識までが無くなってしまうのだろうか、と思うような投書が、本日(2011.7.1.)付の朝日新聞「声」欄に掲載されていた。 投書の主は、20歳というから妙齢のお嬢さんということになる。 自分の本名と一文字だけ違…

恥ずかしいったら、ありゃしねぇ(汗)

だから、怒るなら読むな、という話なわけだが。 朝日新聞・本日(2011.6.17.)付の「天声人語」欄には心底あきれた。 この春から、小学校5・6年生に英語が必修になった、というニュースを受け、「英語重視が日本語軽視を誘わないよう」にしてほしい、とい…

謙虚な気持ちを忘れたくはない──もちろん、自分も。

思いも寄らぬ訃報やら何やらで後回しにはなっていたものの、相変わらず、朝一番で新聞を読んでは頭から湯気を噴いている私である。 ネタは、例によって例のごとく「天声人語」だ。 少々前の記事になるが、2011.6.10.付の同欄では、「縄文時代晩期のノコギリ…

相変わらず、勝手に怒ってるんだな、これが。

勝手にそう思いこんでただけなんだから、怒ることができる筋合いの話ではないのだが…… 今日(2011.6.6.)付の「天声人語」によると、この欄の筆者は、ずっとワープロで原稿を書いていたらしい。 なるほど、それで納得がいった。 何に対してって、時々みかけ…

腹が立つなら読まなきゃいいのにさ(苦笑)

先日、文章中に「言葉たち」なんて背筋がぞわぞわ来る、日本語とも思えない日本語が使われているのに遭遇したとき、 「もう二度と、この欄は読むまい。感想を述べるようなこともすまい」 と心に誓った。 だが、長年の習慣とは恐ろしいもので、朝になって新聞…

なんとなくカラクリが見えた気がする

前回、新聞の読者投稿欄に載っていた意見に対して、少しばかり思うところを書いた。 書いたときには、まさしくそう思って書いたのだが、今日になってみて、あの投稿者氏は本当にああいう内容で文章を書いたのだろうかということが、ひどく気になってきた。 …

解るんだけど、それはダメだと思ってしまう

新聞や雑誌の読者投稿欄を読むのが好きだったりする。 いちばん好きだったのは、今は亡き雑誌『噂の真相』の投稿欄で、時々とんでもない大物評論家や作家などが自由に討論していたのが面白かった。 編集長の岡留安則氏が、どんな意見でも聞くべきところがあ…

何とも読みづらいんだけどねぇ…

腹が立つなら、読まなきゃ良さそうなものなんだが、何故か毎朝、読んでしまって、ついつい腹を立てている。 何って、例によって「天声人語」の話だ。 いいかげん、私も学習しなきゃならないんだが、子どものころから、朝おきたら新聞を取ってきて、テレビ欄…

なんだかもう、わけがわからん(汗)

本日(2011.2.20.)付の「天声人語」(朝日新聞)を読んでいたら、武富士の焼け太りについて触れてあった。 要は、消費者金融・武富士創業家の贈与課税をめぐる「二千億円還付」の司法判断が、一般人にとっては釈然としないものである、ということが言いたい…

要は下世話な発想なわけだが

本日付(2010.12.25.)の朝日新聞「天声人語」欄の最初の2行を読んだだけで、あまりのオヤジっぷりに、朝っぱらから新聞を投げ出してしまった。 いつもと違う朝を迎えたカップルもおられよう。 その後に続くのが、「週末とクリスマスが重なったお陰で、ホテ…

そりゃ、聞く気にならないよね

本日(2010.12.9.)付けの朝日新聞「天声人語」欄で、またズレたことが書いてあった。 長くなるので引用は避ける。 要するに、ルイ・ヴィトンのバッグに、ぬいぐるみをぶら下げた女性を見かけたが、ブランド物にぬいぐるみは相応しくない。 バランスを欠いた…

バランスの問題

ずっと私淑している池波正太郎先生が亡くなられて20年になる。 訃報を聞いたとき、私は廊下にうずくまってしまった。 そのころ住んでいた、古ぼけたアパートの薄汚れた廊下の木目や壁の模様などまで、訃報に関連する情報として、あざやかに記憶に焼きつい…